
近年、「あおり運転」やスマホを見ながらの「ながら運転」など、危険運転が社会問題となっています。こうした危険運転による事故を防ぐためには、一人ひとりが安全運転を意識することが重要です。
そもそも安全運転とはどのようなものなのか、また、運転をするうえで大切な「安全運転の5則」について詳しく解説します。さらに、安全運転のための講習会やサポートカー(サポカー)の活用についてもご紹介します。

安全運転の5則とは?
運転免許の取得時に習った「安全運転の5則」を覚えているでしょうか?日常的に運転していると、つい基本を忘れがちになるため、定期的に見直すことが大切です。
安全運転の5則

- 安全速度を必ず守る
速度超過は事故のリスクを高めます。道路状況や天候に応じて適切な速度を心掛けましょう。 - カーブの手前でスピードを落とす
急カーブでは遠心力がかかり、制御が難しくなります。あらかじめ速度を落とすことで安全に通過できます。 - 交差点では必ず安全を確かめる
交差点は事故が発生しやすいポイントです。信号の有無にかかわらず、しっかりと周囲を確認しましょう。 - 一時停止で横断歩行者の安全を守る
横断歩道では歩行者が優先です。一時停止を守り、歩行者の安全を確保しましょう。 - 飲酒運転は絶対にしない
アルコールが運転に与える影響は非常に大きく、判断力や反射神経が鈍ります。絶対に飲酒運転はしないようにしましょう。
安全運転の標語やスローガンを考えよう

安全運転を意識するために、標語やスローガンを考えるのも良い方法です。各団体では交通安全に関する標語を随時募集しています。
✅ 交通安全標語の募集団体
- 陸上貨物運送事業労働災害防止協会(厚生労働省所管の特別民間法人)
- 毎日新聞社(交通安全年間スローガンを募集)
- 各都道府県の交通安全協会
こうした標語を考えることで、安全運転に対する意識がより深まります。
安全運転講習を受けるメリット

安全運転を続けるためには、定期的に運転技術を見直すことも重要です。特に運転初心者や高齢ドライバーは、安全運転講習を受けることで運転スキルを向上させることができます。
✅ JAF(日本自動車連盟)の講習会
- 運転初心者向け:「苦手運転克服セミナー」
- 50歳以上向け:「シニアドライバーズセミナー」
✅ 全日本交通安全協会の安全運転講習
- セーフティ・トレーニング(全国28ヵ所)
- シニアドライバーズスクール(全国50ヵ所)
✅ 自動車安全運転センターの研修
- 青少年運転者課程(25歳未満対象)
講習を受けることで、自分の運転を客観的に見直し、安全運転の意識を高めることができます。
安全運転の基本:正しい運転姿勢とミラー調整

安全運転をするためには、運転操作をスムーズに行うことが重要です。そのためには正しい姿勢と適切なミラー調整が欠かせません。
運転の正しい姿勢
- 腰:シートに深く座り、背筋を伸ばす
- 足:ブレーキペダルを踏んでも膝が伸び切らないよう調整
- 背中:背もたれにしっかり密着させる
- 頭:ヘッドレストの高さを頭頂部に合わせる
- シートベルト:肩ベルトが首に当たらないよう調整
ミラーの調整方法
✅ ルームミラー:後方の車両が見えるように中央を調整
✅ ドアミラー:左右の車両と後方の道路が映るように調整
どんなにミラーを調整しても「死角」はあります。ミラーだけに頼らず、目視での確認を徹底しましょう。
まとめ:安全運転を習慣にしよう

安全運転を心掛けることは、自分自身だけでなく周囲の人々の命を守ることにもつながります。
🚗 安全運転5則を常に意識する
🚗 サポカーの活用で事故リスクを軽減
🚗 定期的な講習会で運転技術を見直す
🚗 正しい運転姿勢とミラー調整を徹底する
これらを意識し、常に安全運転を心掛けることで、快適で安心なドライブを楽しみましょう。
